本シリーズは、当社リアルライフイエンスにてCRO領域に特化した採用と転職のサポートを行うコンサルタント、上谷 奈穂がLinkedIn上で連載している「NaoのCRAキャリア通信」を抜粋して掲載したものです。
「カジュアル面談」というワードを耳にされたことはありますか?エージェントとお話した際に、提案されたことのある方もいるかもしれません。
「なんとなくイメージ出来るけど、具体的に面接と何が違うのかわからない・・・」今回は、そのような方のために、面接との違いや準備のコツについてご紹介します。
カジュアル面談とは
カジュアル面談とは「求職者と企業がお互いのことを知れる場」を指し、本選考前に相互理解を深めるための場として活用されます。カジュアル面談では、よりリラックスしながら話すことができるよう、服装はスーツではなくオフィスカジュアルにしたり、会社ではなくカフェのような場所やオンライン上で実施したりするケースが多く見られます。
普通の面接との違いとしては、「合否が判断されるかどうか」となります。面接では合否判断が目的となりますが、カジュアル面談では相互理解と関係構築が目的となります。
カジュアル面談のメリットと注意点
カジュアル面談の主なメリットは下記の通りです。
求職者側のメリット
- 面接よりもリラックスした状態で企業側と話が出来る
- 企業に対して応募後には聞きにくいような質問が出来る
- 企業や求人について理解が深まる
- 何をアピールすべきか本選考に活かせる
企業側のメリット
- 求職者に社風など自社の魅力をアピールできる
- どのような人材を求めているのかを伝えることが出来る
- 採用のミスマッチを防げる(求職者側のメリットでもある)
- 入社後の早期退職のリスクを軽減
ただし「全く選考の要素が入っていないか?」と聞かれれば、答えは「No(=選考の要素を含む)」です。カジュアル面談後、本選考に進む場合、当然ながらカジュアル面談での内容が面接官にフィードバックされます。そのため、本選考に進む前の「0.5次面接」と捉えると良いでしょう。
カジュアル面談前に準備すべきこと
では、カジュアル面談を受ける前にどのようなことを準備しておくべきでしょうか?
- 書類を提出する
- 質問をまとめておく
- 面接で聞かれる可能性の高い質問に対して回答を用意しておく
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 書類を提出する
カジュアル面談に際して、履歴書や職務経歴書といった書類の提出が必須でない企業もあるかもしれません。しかし、応募要件を満たしていない求職者と面談するのは企業にとっても時間の浪費になるため、面談前に書類は提出するのがマナーです。
2. 質問をまとめておく
応募の障壁となっている疑問をカジュアル面談できちんと消化出来るよう、面談前に質問をまとめておきましょう。既に企業HPに記載されているような内容を面談の場で質問するのは失礼に当たります。企業研究をしっかり行い、面談に挑みましょう。
3. 面接で聞かれる可能性の高い質問に対して回答を用意しておく
上述したように、カジュアル面談といえども(企業の本音としては)選考の要素を含みます。自身の経歴を整理し、自己紹介の他に、企業のどんなところに魅力を感じているのか(志望動機)、自身の強みなど、面接でよく聞かれる質問内容については予め回答を用意しておきましょう。
カジュアル面談後にするべき対応
以下、カジュアル面談後にするべき対応について、「選考の案内があった場合」と「選考の案内がなかった場合」に分けて見てみましょう。
選考の案内があった場合
カジュアル面談後、選考に関する案内があった場合は、本選考に進むことになります。カジュアル面談で得た情報を参考に、自身のどんなところをアピールすれば効果的か、面接対策に活かしましょう。
もし企業に対して興味がわかなかった場合は、メールや電話で辞退する旨を伝えてください。
選考の案内がなかった場合
カジュアル面談後に選考の案内がなかった場合は、該当ポジションと自身の経験・スキルがマッチしていなかった可能性があります。残念ですが、特に製薬業界は狭いためその後仕事で繋がる可能性もあります。最後まで真摯に対応しましょう。
まとめ
いかがでしたか。全ての企業がカジュアル面談を実施しているわけではありませんが、もし応募するか否か迷っている場合は、まず活用してみることをオススメします。
ただし、「カジュアル」という言葉を鵜呑みにせず、面談者にお時間を頂いているという意識を持って、双方にとって意味のある時間になるよう準備して挑みましょう。
ご転職を検討されている方は、ぜひ下記までお気軽にご連絡ください。
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Twitter : ナオ / 製薬専門のリクルーター(@NaoKamiya2)さん / Twitter

上谷 奈穂(かみや・なお)
スペシャリストコンサルタント
製薬業界において、CRO/CSO企業を担当しています。メインはCRA(臨床開発モニター)やMSL(メディカルサイエンスリエゾン)のポジションです。今後、CRO/CSO企業の需要は益々高まっていくものと思われます。企業様と求職者の方々、双方に寄り添ったサポートが出来ればと考えております。