本シリーズは、当社リアルライフイエンスにてCRO領域に特化した採用と転職のサポートを行うコンサルタント、上谷 奈穂がLinkedIn上で連載している「NaoのCRAキャリア通信」を抜粋して掲載したものです。
未経験者「CRAは興味あるけど、何歳くらいまで応募可能ですか?」
経験者「今年で45歳になるので、最後の転職だと思っています」
CRAに限ったことではないですが、求人の年齢制限については多くの方から質問を頂きます。
平成19年10月に雇用対策法が改正され、「事業主は労働者の募集及び採用について、年齢に関わりなく均等な機会を与えなければならない」こととされ、年齢制限の禁止が義務化されたものの、年齢制限により不採用となったと感じている応募者も多いようです。
実際はどうなのでしょうか?
CRAは何歳まで転職可能?
市場感から申し上げますと、CRA未経験者は30歳前後、CRA経験者は45歳前後が、一定のラインと見受けられます。
もちろん、これには例外もあります。
<例外>
- 未経験者で学歴が長い場合(薬剤師、修士/博士課程を卒業、など)
- 豊富なCRA経験がある場合
未経験者の場合は、年齢がシビアな傾向にありますね。
【未経験CRA】年齢が上がると転職が難しい理由
では未経験において、年齢が上がると転職の難易度が上がるのはどういった理由が考えられるでしょうか?
- 長期的なキャリア形成を図りたいため
- クライアントである製薬会社が、30歳前後のCRA未経験者を受け入れない場合がある
- 組織構成のバランス(通常30歳前後で一人前のCRAとなる年齢のため)
- 他候補者との比較(20代と30代を比較した場合、知識や経験値に大きな差がなければ20代を優先して採用するため)
企業は年齢だけでなく様々な要素を比較検討して合否を判断しますが、未経験者でCRAにチャレンジしたい場合は、年齢も意識してキャリアプランを立てる必要があります。
【経験者CRA】年齢が上がっても転職が可能な理由
CRA経験者の場合はどうでしょうか。 45歳が一定のボーダーラインになる旨上述しましたが、豊富な経験があれば50代でもご転職されている方はおります。重視される経験としては、GCPの十分な理解、立ち上げ~クローズまでの一貫した業務経験、Global Studyの経験、OncologyやCNSなど主要な疾患領域の経験、英語下でのコミュニケーション能力、などが挙げられます。
いかがでしたか。少子高齢化に伴い、定年退職の年齢も徐々に上がる傾向にはありますが、いつまでにどんな経験を積んでおく必要があるのか、キャリアプランを立てて考えておきましょう。
CRAに興味がある、年齢以外にもキャリアについていろいろと相談したい、という方はカジュアルにお話しませんか?
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上谷 奈穂(かみや・なお)
スペシャリストコンサルタント
製薬業界において、CRO/CSO企業を担当しています。メインはCRA(臨床開発モニター)やMSL(メディカルサイエンスリエゾン)のポジションです。今後、CRO/CSO企業の需要は益々高まっていくものと思われます。企業様と求職者の方々、双方に寄り添ったサポートが出来ればと考えております。