本シリーズは、当社リアルライフイエンスにてCRO領域に特化した採用と転職のサポートを行うコンサルタント、上谷 奈穂がLinkedIn上で連載している「NaoのCRAキャリア通信」を抜粋して掲載したものです。
先日、ご家庭の理由で在宅勤務が必須な候補者様からご相談を受けました。結果、CRAから施設立ち上げポジションへのご転職をサポートさせて頂き、候補者様の希望を叶えることが出来ました。
今回の内容で、①CRA経験を活かした他ポジションがあること、②将来のライフイベントを考慮しても十分活躍し続けられる、ことをお伝え出来ればと思います。
CRAにチャレンジするか躊躇している方なども、ぜひご一読頂ければ幸いです。
CRAの注目ポジション
「CRA 忙しい」「CRA 仕事 きつい」
CRAについてネットで調べていると、このような情報が目に留まると思います。
これからCRAへのキャリアチェンジを検討されている方は不安になりますよね。
特に、CRAへのキャリアチェンジを検討される方 ― CRC、看護師、薬剤師、臨床検査技師など ― 現在医療従事者として活躍されている方は女性が多いと思います。現時点でライフイベントの予定はないとしても、仕事と家庭を両立出来るのか、将来が不安になってしまいますよね。
そんなあなたに、施設立ち上げ業務のポジションをご紹介したいと思います!
(名称や業務内容は企業によって異なりますが、概要をお伝えします。)
その名の通り、施設立ち上げ業務をメインで担当いただくポジションです。
具体的な業務内容としては、下記が挙げられます。
- 初回申請に関わる文書の準備・作成・協議
- IRBスケジュール管理、申請資料の提出
- 費用/契約書の内容交渉・締結
- 申請資料・契約書のQC
CRAと情報共有を行い、治験実施施設とは電話やメールで交渉・調整を行います。
実際に施設訪問をするのはCRAとなります。
したがって、在宅ワーク可能です!
応募要件も、CRA経験半年~or半年以上の治験経験に相当するスキル、施設立ち上げ業務の経験があれば、応募可能です。
施設立ち上げのポジションを新設する企業が増加傾向ですが、その背景として治験業務の分業化が挙げられます。分業化によって、特定の業務に集中出来るというメリットがあります。
CRAポジションでも経験豊富な方(経験5年以上など)においては、フルリモートで業務可能な場合があります。在宅勤務=忙しくない、ということではありませんが、よりフレキシブルで子育て世代の女性も働きやすい環境が整いつつありますね。
いかがでしたか。
ネットで見た悪評だけで、チェレンジを諦めてしまうのはもったいないですよね。
次回は「CRCから見た“出来るCRA”とは?」についてお送りする予定です。

上谷 奈穂(かみや・なお)
スペシャリストコンサルタント
製薬業界において、CRO/CSO企業を担当しています。メインはCRA(臨床開発モニター)やMSL(メディカルサイエンスリエゾン)のポジションです。今後、CRO/CSO企業の需要は益々高まっていくものと思われます。企業様と求職者の方々、双方に寄り添ったサポートが出来ればと考えております。