本シリーズは、当社リアルライフイエンスにてCRO領域に特化した採用と転職のサポートを行うコンサルタント、上谷 奈穂がLinkedIn上で連載している「NaoのCRAキャリア通信」を抜粋して掲載したものです。

 

「プロトコールの作成に携わりたいので、メーカーに移りたいです」

「モニタリングメインではなく、より広い視野で臨床開発に関わりたい」

「案件を投げる側に移りたい」

 

このような理由で、CROからメーカーへ移りたいと考えるCRAは一定数いらっしゃいます。

一般的にメーカーの方が年収や福利厚生も良い傾向にありますし、魅力に感じますよね。

 

しかし、結論から申し上げますと、メーカーもCROも一長一短です。以下、仕事内容や働き方を比較してみましょう。

 

CROとメーカーにおけるCRAの違い

 

仕事内容の違い

簡単に言うと「深さ」と「広さ」が異なります。

製薬メーカーでは医薬品の研究開発から販売までを自社で行いますが、CROは臨床開発や製造販売後調査においてモニタリングを支援するというビジネスですので、その点を踏まえ下記特徴が挙げられます。

 

メーカーの場合

・特定領域の臨床開発に深く携わる

・モニタリング以外の業務も多い(プロトコール作成などより上流から携われる可能性も)

・CRO管理やスタディマネジメントの比率が増える

 

CROの場合

・広い領域のモニタリングに携わる

・モニタリングが業務の中心

 

働き方の違い

近年、特にCROでは分業化が進んでいます。CROが携わる業務の範囲は多岐にわたり、それぞれの業務で高い専門性が必要となります。“人”が資本であることから、CRO各社はワークライフバランスの改善やキャリアアップの支援を充実させていることも大きな魅力です。

最近では、“1CRAにつき原則1プロトコール”であったり、内勤や在宅勤務可能な立ち上げ業務専任部署を作るなど、女性が働きやすい環境づくりに積極的な企業も増えています。

 

実際の求人を見るとわかるように、製薬メーカーの求人はCROに比べると非常に少なく、中途採用枠だとCRA経験者にしか門戸が開かれていないことがほとんどです。したがって、未経験でCRAにチャレンジされる場合は、CROからキャリアをスタートされる方がほとんどでしょう。

大手CRO企業では教育研修の制度が整っていますので、安心して学べる点もCROの魅力ですね。

 

一方、製薬メーカーを目指されるのはCRA経験者の方が多いと思いますが、CROの求人と比較すると要件が厳しい傾向にあります。また随時募集をかける企業がほとんどなので、メーカー志望の方はこまめに求人の有無をチェックする必要があります。

 

まとめ

いかがでしたか。「製薬メーカーで働く」というステータスに惹かれる方もおられると思いますが、それぞれにメリット・デメリットがあります。

ご自身のキャリアプランや働き方など、よく検討してから動く必要がありますね。

 

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Nao Kamiya (2)

上谷 奈穂(かみや・なお)

スペシャリストコンサルタント

製薬業界において、CRO/CSO企業を担当しています。メインはCRA(臨床開発モニター)やMSL(メディカルサイエンスリエゾン)のポジションです。今後、CRO/CSO企業の需要は益々高まっていくものと思われます。企業様と求職者の方々、双方に寄り添ったサポートが出来ればと考えております。

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