本シリーズは、当社リアルライフイエンスにてCRO領域に特化した採用と転職のサポートを行うコンサルタント、上谷 奈穂がLinkedIn上で連載している「NaoのCRAキャリア通信」を抜粋して掲載したものです。
「CRCではなくCRAを志望される理由を教えてください。」
これはCRA未経験者向けの面接で実際に聞かれている質問です。
治験を円滑に進めるという活動目的は同じでありながら、なぜCRCではなくCRAなのかを問う内容です。この質問に答えるためには、まず両者の違いがわかっていないと答えられませんね。
これからCRAになる、もしくはなりたいとお考えの皆様は、この質問に即答出来ますか?
CRAとCRCの違い
両者の違いについて、下記に簡潔にまとめます。
◆CRA(臨床開発モニター)
「製薬会社」の業務を行います。
具体的には…
- 治験実施計画書の作成と実施医療機関の選定
- 治験実施状況の確認(被験者と直接関わることはありません)
- 症例報告書(Case Report Form)の回収
被験者と会ったりすることはなく、医師への聞き取りやCRCと密に連携を取り、被験者の状況を把握します。
◆CRC(治験コーディネーター)
「病院」の業務を行います。
具体的には…
- 治験実施計画書の理解
- 被験者への対応(被験者と直接関わります)
- CRFのドラフト(下書き)の作成
特に、被験者の精神的なケアやサポートでは重要な役割を担います。
CRCではなくCRAを志望する理由を聞く意図
候補者にこの質問をする意図として、下記が考えられます。
- 業界/職種研究をしっかり行っているか?
- 入社後のミスマッチを防ぐため
関連職種について調べていれば答えられる(難しい質問ではない)ので、候補者の本気度も読み取れますね。
CRAとCRCの違い|まとめ
いかがでしたか。CRAとCRCは一緒に仕事をすることも多いので、面接対策だけではなく、違いを理解しておくことは重要です。
また言語化は簡単ではないため、実際の面接に挑む際は頭で理解しているだけでは不十分です。スクリプトを作成し、声に出して練習しましょう。
弊社では、キャリア相談、書類の添削や面接対策など、ご入社まで一貫してサポートしております。さらに各社の面接の特徴や、実際に聞かれた質問に基づいて、的確なアドバイスを心掛けております。
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上谷 奈穂(かみや・なお)
スペシャリストコンサルタント
製薬業界において、CRO/CSO企業を担当しています。メインはCRA(臨床開発モニター)やMSL(メディカルサイエンスリエゾン)のポジションです。今後、CRO/CSO企業の需要は益々高まっていくものと思われます。企業様と求職者の方々、双方に寄り添ったサポートが出来ればと考えております。