本シリーズは、当社リアルライフイエンスにてCRO領域に特化した採用と転職のサポートを行うコンサルタント、上谷 奈穂がLinkedIn上で連載している「NaoのCRAキャリア通信」を抜粋して掲載したものです。

今回は、受託と派遣就労の違いについてまとめてみました。

CRAご経験者であれば既にご存知かと思いますが、CRA経験の浅い方から時々いただく質問です。少しでもご参考になれば幸いです。

 

受託CROと派遣就労CROの違いとは

「受託と派遣の違いって何ですか?」

CRAになりたての方を中心に、時々いただく質問です。

 

CRO(開発業務受託機関)のビジネスモデルには、「受託型」と「派遣型」の2つの形態があります。新薬の開発業務を行うという点は同じですが、労働条件などが異なります。

 

簡単に言えば、違いは以下の通りです。

  1. 受託型CRO:「所属しているCRO」で働く
  2. 派遣型CRO:「派遣された製薬会社」で働く

 

  1. CROが主体となって、製薬会社から受託した新薬開発の業務を進めていく組織形態です。現在日本では、CROの多くが受託型で占められています。
  2. 製薬会社へ派遣されて働くことを「外部就労」や「派遣就労」などと言います。FSP (Functional Service Provider)も同義、または会社によって部署の一部を指すこともあります。

 

受託CROと派遣就労CROのメリット

働く上で、具体的にどんな違いがあるのでしょうか?

それぞれのメリットを下記にまとめます。

 

受託型のメリット

  • マネジメント経験が積みやすい
  • CRO内で部署異動し、CRA以外の職種を経験するチャンスがある
  • 自分の会社で働ける(帰属意識)

 

派遣型のメリット

  • 製薬メーカーで働ける(転籍のチャンスも)
  • 残業が少ない
  • サイエンティフィックな情報にアクセスしやすく知識を習得しやすい

 

違いを理解し、自分に合った企業を選びましょう。

 

まとめ

CROよって、受託メインのCRO、派遣メインのCRO、両方とも対応可能なCROがあります。ざっくり言うと、大手CROは受託をメインで行っており、小規模なCROは派遣をメインで行っている会社が多いです。理由は、大手CROの場合、開発業務を自社で請け負えるだけの豊富なリソースがあるためです。教育の充実度にも優れているため、幅広い領域の治験を経験できます。

一方、派遣の場合は、臨床開発の上流から下流まで全体を見ることができ、モニターとして”深く”キャリアを積むことができます。製薬会社へ転籍できるチャンスがあるのも魅力ですね。

いかがでしたか。あなたがJr.CRAである場合、自社内で教育やサポートを受けながら働けるため、受託型の方が安心感があるかもしれません。(派遣型だとそもそもアサインされないことも多いです。)ご自身のキャリアや働き方に合わせて、検討しましょう。

 

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Nao Kamiya (2)

上谷 奈穂(かみや・なお)

スペシャリストコンサルタント

製薬業界において、CRO/CSO企業を担当しています。メインはCRA(臨床開発モニター)やMSL(メディカルサイエンスリエゾン)のポジションです。今後、CRO/CSO企業の需要は益々高まっていくものと思われます。企業様と求職者の方々、双方に寄り添ったサポートが出来ればと考えております。

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