本シリーズは、当社リアルライフイエンスにてCRO領域に特化した採用と転職のサポートを行うコンサルタント、上谷 奈穂がLinkedIn上で連載している「NaoのCRAキャリア通信」を抜粋して掲載したものです。

CRO, SMO, CRA, CRC, GCP, SOP, CRF… 治験用語って本当に略語が多いですよね!挙げたらキリがないくらい多いですが、これから臨床開発の分野へチャレンジされる皆さんが知っておくべき略語 ― CROとSMO ― について、その意味と違いを整理したいと思います。

 

CROとSMOの仕事内容の違い

まず、CROとSMOのいずれも、治験に関する組織のことを指すワードです。

  • CRO(Contract Research Organization): 開発業務受託機関
  • SMO(Site Management Organization): 治験施設支援機関

 

つまり、もっとシンプルに言うとこういうことですね。

  • CRO:製薬会社を支援する。所属するCRAは製薬会社側の立場で仕事を行う。
  • SMO:病院を支援する。所属するCRCは病院側の立場で仕事を行う。

 

※CRAとCRCの違いについては、こちらの記事をご参照ください。

 

「治験に関わる仕事」と一口に言っても、その立ち位置や仕事内容は異なります。CRO/CRA, SMO/CRCについて理解することにより、どちらがより自分の希望・キャリアビジョンに合っているのかどうか見定めることが出来ます。

 

CRAとSMOに求められるスキル

 

CRAの目的と求められるスキル

活動目的:法律やルールに則って、適正に治験が行われているかを確認すること

 

スケジュール管理能力

たくさんの書類を扱うが、書類それぞれに締め切りがあるため。

 

コミュニケーション能力

医師、看護師、薬剤師、検査技師、CRC、製薬会社、社内リーダーなど、多くの人と関わりながら仕事を進める必要があるため。

 

折衝力

時には製薬会社側と病院側の意見が異なる時も。最善の妥協点に落とし込む必要がある。

 

英語力

入社時点で高い英語力が求められるわけではないが、手順書が英語で書かれていたり、報告書を英語でまとめたりする必要がある。主に読み書きの英語力が求められる。

 

CRCの目的と求められるスキル

活動目的:治験を実施する医療機関において、被験者・医師・治験依頼者(製薬会社)間の調整役を担うと同時に、安全で正確に治験が行われるようサポートする

 

CRCに求められるスキルは、CRAと同様です。コミュニケーション能力、問題解決能力などが挙げられます。

 

いかがでしたか。

略語が多くて混同しやすいですが、意味と違いをセットで覚えましょう。

CROに所属するCRAとSMOに所属するCRCは、「治験に関わる職種」という点は同じですが、その立場や業務内容は異なります。きちんと業界/企業/職種研究をすることによって、入社後のミスマッチを防げる可能性が高まります。

 

弊社では、キャリア相談、書類の添削や面接対策など、ご入社まで一貫してサポートしております。未経験者の方も安心してご相談ください。

まずはカジュアルにお話しましょう。

 

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Nao Kamiya (2)

上谷 奈穂(かみや・なお)

スペシャリストコンサルタント

製薬業界において、CRO/CSO企業を担当しています。メインはCRA(臨床開発モニター)やMSL(メディカルサイエンスリエゾン)のポジションです。今後、CRO/CSO企業の需要は益々高まっていくものと思われます。企業様と求職者の方々、双方に寄り添ったサポートが出来ればと考えております。

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