本シリーズは、当社リアルライフイエンスにてCRO領域に特化した採用と転職のサポートを行うコンサルタント、上谷 奈穂がLinkedIn上で連載している「NaoのCRAキャリア通信」を抜粋して掲載したものです。
前回の記事では、看護師向けの職務経歴書の書き方についてブログを投稿しました。今回はさらに、看護師からCRAを目指す場合の面接対策について内容をまとめております。
看護師がCRAの面接で聞かれやすい質問とは?
まず、看護師の方が未経験でCRAポジションの面接を受けた際に、実際に聞かれた「看護師ならでは」の質問は下記の通りです。(あくまで一例で、志望動機などの一般的な質問内容はここでは除外しています)。
- 看護師を目指したきっかけ
- CRAのイメージ
- 医師とのコミュニケーションについて
- PCスキルについて
- 在宅勤務の適性について
- 英語力について
CRAのイメージ
回答するためには、ある程度CRAについて職種研究をすることが必要です。もちろん応募前にどんな職種なのか概要は調べていると思いますが、具体的な仕事内容についても、ネットで調べたり本を読んだりして知識をつけましょう。「こういう仕事だと思わなかった…」など、入社後のミスマッチを防ぐ意味でも有用です。
医師とのコミュニケーションについて
これまで看護師の業務を通じて、日常的に医師とコミュニケーションを取ってこられたと思います。医師だけでなく、薬剤師、臨床検査技師、など他職種とのコミュニケーション力や連携力は、様々な職種と関わりながら治験を進めるCRA職にも活かせます。アピールしやすいポイントですね!
PCスキルについて
看護師業務では、PCで書類作成したりする機会は少ないと思います。従って、面接官はこの点について質問してきます。答え方に関しては、主観でなく客観的・具体的に回答するよう心掛けましょう。
悪い例) 「人並みには出来ると思います。」、「中級くらいだと思います。」
良い例) 「Wordは、表やグラフを用いて文章の作成が可能です。Excelは、SUMなどの基本的な関数を入力できます。Power Pointに関しては、画像を挿入したりして資料作成が可能です。」
在宅勤務の適性について
看護師さんは基本的に100%出勤、という方がほとんどだと思います。現在コロナ禍で在宅勤務を取り入れている企業が多いため、入社前に面接でこの点を確認される場合があります。業務用のPCは会社から貸与されますので、在宅勤務に支障がなければ、問題ないと答えればOKです。
英語力について
CRAとして業務を遂行するにあたり、ある程度の英語力が必要になります。例えば、手順書を読んだり(Reading)、報告書を英語でまとめたり(Writing)、外資系企業の場合はe-learningが英語で用意されていたりします(Listening)。もちろん、応募時点でハイレベルな英語力が求められるわけではなく、入社後は研修も用意されています。
こちらもPCスキルと同じで、主観ではなく客観的に答えるよう意識しましょう。TOEIC、英検などのテストスコアをお持ちであれば、面接官も英語力をイメージしやすいです。スコアがなく、これまで英語にあまり触れてこなかった場合は、苦手意識がないことやこれから勉強する意欲をアピールしましょう。
まとめ
いかがでしょうか。看護師さんにとってアピールしやすい点は、「看護師としての知識・経験」、「他職種連携力」、「時間・スケジュール管理能力」、「マルチタスク」、「不測の事態における臨機応変な対応力」など、実はたくさんあります!
これまで培った多くのスキルがCRA職にも活かせますね。もちろん全てに言及する必要はなく、上記以外にもご自身にとって自信のあるスキルをアピールしてみてください。
また、面接準備をする中で上手く言語化出来ない、まとまらない、など出てくると思いますが、その際はお気軽にご相談ください。
LINE : https://lin.ee/ptkqlhr
(旧Twitter) : ナオ / 製薬専門のリクルーター(@NaoKamiya2)さん / Twitter

上谷 奈穂(かみや・なお)
スペシャリストコンサルタント
製薬業界において、CRO/CSO企業を担当しています。メインはCRA(臨床開発モニター)やMSL(メディカルサイエンスリエゾン)のポジションです。今後、CRO/CSO企業の需要は益々高まっていくものと思われます。企業様と求職者の方々、双方に寄り添ったサポートが出来ればと考えております。