リアルライフサイエンスは製薬・バイオテクノロジー・医療機器・診断機器領域に特化した転職と採用のサポートを提供しております。2021年4月に、製薬・バイオテクノロジー領域でご活躍されるプロフェッショナルの皆様へ、月刊ニュースレターの配信を開始いたしました。当社では各コンサルタントがMRに代表されるような職種ごとの専門領域に特化しており、その強みを活かして毎月各領域における採用動向や需要の高い職種、経験そしてスキルなど、皆様のキャリアアップやキャリアプランの設計に役立つ情報をお届けしてまいりました。
当記事では、2021年に製薬・バイオテクノロジー領域で見られた各職種における採用や転職の動向をまとめています。2022年以降の採用や転職活動のご参考にぜひご一読ください。
MR
2020年、多くの企業の採用活動に大きな影を落とした新型コロナウイルス感染症(Covid-19)の影響は2021年にはほとんど見られなかったものの、パンデミックに付随して進んだDX(デジタル・トランスフォーメーション)によって、MRを中心とする従来型の営業部隊における採用は以前ほど活発ではない状況が見られました。
一方で、MRや営業所長職、エリアレベルでの営業推進、マーケティング職などフィールドベースのポジションについては、新薬上市に合わせた大型募集に加え、流動的なポジションのため空きポジションの定期募集が見られます。
加えて、MR職から視野を広げ、これまでのご経験を活かした形で新たな機会へ挑戦される方も多く見られます。疾患領域との親和性や英語力によっては、MRのご経験を生かしたマーケティング職やトレーナー職など、未経験職種にも挑戦いただけるケースも見られます。同時に、スタートアップ企業や、営業部隊をより効率よく活用したい企業を中心に、MRトレーナーやキーアカウントマネージャーのポジションへの需要が増えています。
これらは、現在MR職に就いていらっしゃる方で、MRからの転職をお考えの方にとっては、今後より責任のある立場やマネジメントを行うポジションへとステップアップができる非常に良い機会となり得ます。この状況は2022年も引き続き見られることが予想され、MRからキャリアチェンジをお考えの皆様にとっては良いタイミングだということができます。
マーケティング
マーケティングやコマーシャルエクセレンスのポジションでは、2021年、社内公募と同時並行で外部からの採用を積極的に行う企業が以前よりも多く見られました。
マーケティングにおいてはどの企業もDXに力を入れていることから、デジタルマーケティングの経験を持つ人材の需要が高まっています。2022年以降も、膨大で多様なデータを収集、解析してマーケティングプランを立て、デジタルを活用した新しいソリューションの構築や運営まで落とし込むことのできるスキルが今まで以上に求められることとなるでしょう。
コマーシャルエクセレンス
近年ますます耳にすることの多くなったコマーシャルエクセレンスおよびセールスエクセレンスのポジションでは、データに基づいたプロセスやアプローチで企業価値や製品価値を高める戦略立案などを行います。製薬企業での経験がない場合でも、コンサルティング業界においてデータ分析や戦略立案などの経験をお持ちの方が採用に至るケースも多く見られました。
また、コマーシャルエクセレンスとマーケティングの双方において、グローバルとの協力に力を入れている企業が増えており、英語は引き続き必須スキルの一つだということができます。
メディカルアフェアーズ
メディカルアフェアーズ領域では、高い専門性を持つ候補者への需要は2021年も引き続き高いままでした。企業のメディカルアフェアーズ部門を成長させるためには、専門性に加えて、円滑なコミュニケーションができ、製薬企業とKOLやHCPとの架け橋となることのできる人材が必要不可欠です。
すでに確立されたメディカルアフェアーズチームを持つ企業では候補者へ求める要件も増え、職務に適しているかに加えて、会社を代表することができるかどうかを確認するために、面接プロセスはより厳密なものとなる傾向があります。そのため、皆様のご経験を効果的にアピールすることに加えて、しっかりと準備をして面接へと臨むことが大切となります。
また、科学的なバックグラウンドをお持ちでメディカルアフェアーズ領域での経験がない候補者で、MSL職でのご転職を成功させた方もいらっしゃいます。
臨床開発(クリニカル)
パイプラインの増加や社内異動による欠員などを背景として、臨床開発関連ポジションは2021年も積極的な採用が見られました。外資・内資問わず、海外拠点が実質的にプロジェクトをリードしている環境が増えていることもあり、グローバルに協働する機会が増え、多拠点や遠隔でのプロジェクトにおいて活躍できる人材の需要が高くなっています。
そのため、クリニカルトライアルリードやクリニカルサイエンティスト、プロジェクトマネージャーなどのミドル層の職種においては、テクニカルな専門スキルに加えて語学力(特に英語)やコミュニケーション能力、マルチタスク能力が採用の大きな要件となっている場合が多く見られます。
また、ジャパンプログラムリードやデベロップメントディレクターなどに代表されるシニアな職種においては、臨床試験から上市に至るまでの各フェーズにおける高度な専門性に加えて、強い推進力やリーダーシップ、当局相談・対応における豊富な経験や、社内の利害調整能力等、ビジネスや組織の状況次第でさまざまなスキルが必要とされます。ご自身の経験や専門性、強みを他の候補者と差別化し、どのフェーズにおけるどのような役割を担うことができるかを明確にすることが転職活動のカギとなります。
品質保証・品質管理(QA・QC)
臨床分野における経験やスキルを持つ方々に対する需要は非常に高く、緊急性の高い求人案件も少なくありません。一方で、製薬業界、特に臨床分野はまだ保守的な面が強く、特に志の高い研究者の皆様にとっては、足場を固めるのに時間がかかることが多いのが現状です。このような環境も相まってご自身の市場価値を過小評価されている方も多く、キャリアの次のステップを踏み出すことに慎重になっている方も見受けられます。目標を定めて焦点を当てることができれば、キャリアゴールに合った仕事を見つけるのは決して難しいことではありません。もし転職をお考えの場合は、客観的な評価を得ること、また明確な目標の設定が最初の、そして非常に重要なステップとなります。
リアルライフサイエンスを選ぶ理由
当社にとっても今年は様々なマイルストーンを打ち立てた一年となりました。数ある人材紹介会社もしくは転職エージェントの中でリアルライフサイエンスを選ぶ理由を以下でご紹介します。
- The Healthcare & Life Sciences Recruitment Company of the Yearを受賞
2021年11月に行われたTIARAアワードにて、リアルライフサイエンスジャパンがThe Healthcare & Life Sciences Recruitment Company of the Year (ヘルスケア&ライフサイエンス部門における最高のリクルーティング企業) に選ばれました。以前はRecruitment Internationalアワードとして知られていたTIARA Awardsは、世界でも最大級かつ最も古い歴史を持つ、リクルーティング(人材紹介)会社を対象としたアワードです。
当社は2019年にアボット社から「トップエージェント」、2021年にはメドトロニック社から「ベストリクルーター」として表彰された実績に加え、ハイクラス層に特化した日本の求人ポータルサイトであるリクルートダイレクトスカウト(旧Career Carver)で最も多くの紹介実績を上げ、ベストエージェンシーを受賞しました。受賞理由の詳細については以下の記事でご紹介しております。
- 当社が転職支援した候補者様は、転職前と転職後で平均17%の年収アップを達成

2020年の間、リアルライフサイエンスを通じて転職を成功させた方について転職前と転職後を比較すると、平均で17%の年収アップを実現させています。皆様のご経歴をより効果的に見せたり、ご自身では気づかれていなかった可能性をご提案したり、またご自身では難しい条件面での交渉を代わりに行うなど、当社のような業界専門型のエージェントを利用することで、より満足のいく転職を実現させることが可能です。
- お客様の声
当社コンサルタントが転職をサポートした候補者様から、以下のようなお声をいただいております。
『この度は貴重なご縁を作っていただきありがとうございました。リアルライフサイエンスさんのお力添えなしに今はありません。組織と人をマッチングさせ、誰かのキャリアに携わるお仕事は、個人の幸せ(Well-being)に直結していると同時に、非常に大きな社会的意義があるものだと感じます。今後も求職者の幸せ(Well-being)を第一に考えてくださるアプローチを通じて、引き続きご活躍されることをお祈りしています。』
マーケティング、外資系医療機器メーカー
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