本シリーズは、当社リアルライフイエンスにてCRO領域に特化した採用と転職のサポートを行うコンサルタント、上谷 奈穂がLinkedIn上で連載している「NaoのCRAキャリア通信」を抜粋して掲載したものです。
面接の最後に、逆質問(候補者から面接官への質問)のお時間を頂けますよね。応募先企業の方に質問出来るせっかくの機会ですが、みなさんは何を質問していますか。効果的な質問は好印象を与えることも出来ますが、質問によっては返ってマイナス評価に繋がってしまう可能性もあります。
今回は逆質問について、注意すべきポイントや好印象の質問例についてご紹介します。
逆質問の目的とは?
逆質問のお時間は「次の転職先として自身にマッチしそうかご判断いただくための情報収集のお時間」とお考え下さい。
社会人として「ここまで調べましたが、ここの部分がわからなかったため教えてください」というスタンスで質問されると良いです。
言い換えると、既に企業HPに明記されているような内容について質問してしまうと失礼に当たります。企業・職種・求人について調べた上で、質問を用意しましょう。
逆質問で聞くべきことと聞いてはいけないこと
基本的には聞きたい内容を質問頂いて構わないのですが、給与や福利厚生などの待遇面に関する質問は好ましくありません。理由は、「仕事内容などに興味を持って受けてくれたんじゃないのか?」と思われる可能性があるからです。
待遇面については我々エージェントにご質問ください。(おおまかなご希望はご推薦時にお伝えさせて頂いておりますが、オファー段階になりましたら弊社を通じて調整・交渉を致します)。
いくつ質問を用意しておくべきか・質問例
5つ以上ご用意ください、と候補者の方にはお伝えしています。理由は、面接中の会話で疑問点が解決してしまう場合があるためです。
「質問はありません」と答えてしまうと、「うちに興味がないのか?」と思われてしまっても仕方がないですよね。志望度の高い企業は自分で調べて、自ずと質問も出てくるものです。
具体的な質問の内容として、大まかに下記が挙げられます。
- 臨床開発業界に関する質問
- CRAの仕事内容に関する質問
- 会社に関する質問
- 労働条件に関する質問
逆質問する際に注意するべき点
未経験でCRAにチャレンジする場合、最も多く聞かれる質問は研修についてです。「やったことのない仕事内容、自分についていけるだろうか」「ちゃんと研修で教えてもらえるだろうか」と不安も大きいですよね。研修についての質問は、自身の不安・疑問を解消でき、意欲や前向きな姿勢もアピール出来ます。
経験者の場合は、CRA不足の状況と併せてこれまで培った経験・スキルがありますので、労働条件について具体的な質問をして頂いても構いません。(譲れない条件がある場合)
例えば、家庭の事情で在宅勤務が必須な場合、予め応募書類に希望を記載した上で、「入社後問題なく業務遂行可能か」「もし〇〇の場合はどのように対処するか」など面接時に企業としっかり確認しておく必要があります。もちろん条件がある中でも「任された仕事は責任を持って遂行したい」「長く働きたい」、という姿勢を見せることは必要です。
ワークライフバランスについての質問には注意が必要です。質問の仕方によっては“仕事をしたくない人”のような印象を与えてしまいかねません。例えば、「平均残業時間はどのくらいですか?」と「長く働きたいと考えていますが、休暇や残業の制度について教えて頂けますか。」では、受け手の印象は異なるでしょう。
まとめ
いかがでしたか。「適当に1~2つ用意しておけば良いや」というスタンスでは、思いがけずマイナス評価に繋がってしまう可能性もあります。効果的な質問をすることによって、プラス評価に繋げてしまいましょう。
弊社では、書類の添削、面接対策など、一貫したご転職サポートをさせて頂きます。お気軽にご相談ください。
LINE : https://lin.ee/ptkqlhr

上谷 奈穂(かみや・なお)
スペシャリストコンサルタント
製薬業界において、CRO/CSO企業を担当しています。メインはCRA(臨床開発モニター)やMSL(メディカルサイエンスリエゾン)のポジションです。今後、CRO/CSO企業の需要は益々高まっていくものと思われます。企業様と求職者の方々、双方に寄り添ったサポートが出来ればと考えております。