本シリーズは、当社リアルライフイエンスにてCRO領域に特化した採用と転職のサポートを行うコンサルタント、上谷 奈穂がLinkedIn上で連載している「NaoのCRAキャリア通信」を抜粋して掲載したものです。

職業柄、製薬業界でご活躍されている方々とお話させていただく機会が多くあります。中でもMRの方から聞かれるお悩みで多いのが、

「このままMRを続けていて良いのかな?」

「先行きが不安なので、MR以外のポジションへ転職を考えている」

というお声です。私も前職はMRだったので、お気持ちはわかるつもりです。大手製薬メーカーは定期的に早期退職を募っていたりしますし、もはや驚かなくなりましたよね。実際に弊社でも多くのMR案件を扱っておりますが、数年前と比較すると案件数がダウントレンドであることは否めません。

MR以外のキャリアを検討されている方に一つのオプションとしてご提案したいのが、MSLポジションです!もちろん、疾患領域における深い知識や論理的思考能力、文献読解可能な英語力が求められることは言うまでもありません。しかし、「じゃあ自分には無理だ…」と決めつけてしまうのは時期尚早です。

 

理由は主に2つあります。

 

MRからMSLに転職するメリット

1.  MSL需要の高まりを受け案件数が増加傾向であり、要件も緩和傾向である

MSL案件は増加傾向です。ですが、MSL需要に対し供給(採用)が追い付かず、多くのクライアント(製薬企業)から人財紹介の依頼を頂いていることも事実です。

最近は、未経験でも応募可能な案件や、特定の疾患領域の経験があればMRの方も応募可能、というような案件も目にするようになりました。

「サイエンスのバックグラウンドがないから無理だ…」と決めつけてしまうのはもったいないですね。

 

2.  MR経験やスキルを活かせる

コミュニケーション能力(特に傾聴力)、担当していた疾患領域での知識、Drとの関係構築能力、KOLマネジメントなど、これまでMRとして培ってこられた経験・スキルはMSL業務でも活かせます。

サイエンスの部分だけ満たしていれば、MSLが務まるわけではありません。

 

MRからMSLへの転職例

MR→MSLにキャリアチェンジした具体例として、下記ご紹介します。

 

事例①

MRとしてのご活躍を認められて、社内公募でMSLポジションに移られた方です。しかも、ご自身は大卒(文系)とのことでした。

疾患領域の親和性はもちろん、豊富な知識やパフォーマンスにより、キャリアチェンジに成功された事例です。

 

事例②

MRとして活躍された後、他社へ転職されMSLになった方です。

バックグラウンドは薬学修士をお持ちでした。

未経験で他社へ転職される例はまだ多くはないですが、領域の親和性+サイエンスのバックグラウンドが評価された事例ですね。

 

事例①のように、社内公募という選択肢もありますが、いつ公募が出るかわからない不確実性や倍率を考慮すると、限られたチャンスという印象は強いですよね。

その点転職は、通年採用されている企業も多いので、より門戸が開かれている印象を受けます。

 

いかがでしょうか?

MSL案件が増えていること、案件によっては高い学歴が必須要件ではないこと、MR経験やスキルを活かせることから、キャリアチェンジの一つの選択肢として、MSLポジションをご紹介させていただきました。

 

「今どんな求人があるの?」「自分もなれるのか相談したい」…など、少しでも興味のある方は、カジュアルにお話しませんか?下記までお気軽にご連絡ください。お待ちしています!

n.kamiya@realstaffing.com

Nao Kamiya (1)

上谷 奈穂(かみや・なお)

スペシャリストコンサルタント

製薬業界において、CRO/CSO企業を担当しています。メインはCRA(臨床開発モニター)やMSL(メディカルサイエンスリエゾン)のポジションです。今後、CRO/CSO企業の需要は益々高まっていくものと思われます。企業様と求職者の方々、双方に寄り添ったサポートが出来ればと考えております。

スキルや経験を活かした転職をお考えですか?または高いスキルを持ち、世界に通用する人材をお探しですか?リアルライフサイエンスにお任せください。

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