本シリーズは、当社リアルライフイエンスにてCRO領域に特化した採用と転職のサポートを行うコンサルタント、上谷 奈穂がLinkedIn上で連載している「NaoのCRAキャリア通信」を抜粋して掲載したものです。
「求人票を見たが、どこが良いかよく分からない…」
「企業名は知っていても、それぞれの特色までは知らない…」
転職検討中で応募先を迷われる方が少なからずいらっしゃいます。
「現職で実現出来ないことがある」など、明確な希望がある方以外はその傾向が強いですね。
今日はそんなCRAのみなさまへ、転職時に見るべきポイントをお伝え出来ればと思います!
人によってもポイントは異なるかと思いますが、特筆すべき点のみ挙げます。
CRAが転職時に確認するべきポイント
<製薬・CRO企業 共通>
・コロナ禍の対応
・コロナ明けの方針
<製薬企業の場合>
・パイプライン
<CRO企業の場合>
・外資/内資
・特徴・ユニークなポイント
上記で挙げた項目を一つずつ見ていきましょう。
製薬・CRO企業 共通
・コロナ禍の対応
・コロナ明けの方針
→ このご時世ならではのポイントですが、企業によって対応や方針に差があります。コロナ禍は極力在宅+コロナ明けも在宅勤務を継続、という企業が大半を占める印象ですが、中にはコロナ禍に関わらず毎日出社が求められる企業もありますし、現在は在宅の方針だがコロナ明けは出社に戻す、という企業もあります。
どちらが良いというわけではありませんが、個人の働き方ややライフスタイルにも関わってくる点なので、入社前に確認しておいた方が良いですね。
製薬企業の場合
・パイプライン
→これはCRAに関わらず、製薬企業で働く上では重要なポイントですね。
どの疾患領域において専門性を高めていきたいのか、それが実現出来そうなパイプラインを有している企業はどこか…。各企業のHPを見れば開発中の治験薬情報が載っていますので、簡単に調べられます。
CRO企業の場合
・外資/内資
・特徴・ユニークなポイント
→CRO企業は多く存在していますので、CRO業界内でのご転職において悩まれるケースが最も多いのではないかと思います。
まず、外資/内資の違いによって、社風や受注しているstudyに違いが出てくる傾向があります。「なかなかGlobal studyに携われないので、外資系企業に転職したいです」という方も多くいらっしゃいますね。
あとは、各企業のユニークな点を見つけることです。ここは具体例を挙げて見ていきましょう。
A社: 医療画像に強みを持っている。
B社:知識向上をサポートする制度がある。学会参加費の負担など。
C社:外部就労がメイン。(その多くは製薬メーカー)また、薬剤免許保有者の場合、グループの薬局へキャリアチェンジも可能。
いかがでしたか?今回は転職時に見るべきポイントを、製薬企業とCRO企業に分けてお話させていただきました。“なぜ転職したいのか”、“転職で実現したいことは何か”など、ご自身のビジョンをクリアにすることもお忘れなく!

上谷 奈穂(かみや・なお)
スペシャリストコンサルタント
製薬業界において、CRO/CSO企業を担当しています。メインはCRA(臨床開発モニター)やMSL(メディカルサイエンスリエゾン)のポジションです。今後、CRO/CSO企業の需要は益々高まっていくものと思われます。企業様と求職者の方々、双方に寄り添ったサポートが出来ればと考えております。